今年も花粉症のシーズンとなりました。
当院では症状に応じてお薬の処方を致しますのでお気軽にご相談下さい。
・飛散量について
2020年の6月~7月では、6月の日照時間は例年並かやや多く、7月は極めて少なく、特に近畿地方と四国、九州では少なかったです。しかし、ヒノキの花粉数に最も影響する6月上旬の日照時間は、前年と比べかなり多くなっています。
これらの要因から2021年の花粉飛散量は、過去10年の平均飛散量と比較すると、東日本では多く、西日本では例年とほぼ同じかやや少なくなると予測されます。
花粉飛散量が少なかった2020年と比べると、東北南部から関東、東海は2~4倍、その他の地域も1.2~2.8倍になるという予想であり、どの地域も油断せず早めの対策を心がけましょう。
・飛散時期について
スギ花粉の飛散開始は、その前年の11月〜12月の気温に左右されるといわれています。その時期の気温の低下は、全国的に例年並になる見込みで、2021年のスギの雄花が花を咲かせる準備を始めるのは、ほぼ例年並の時期になる見込みです。さらに1月以降の気温は西日本では例年並、他の地域は例年よりやや高くなる予想で、スギ花粉の飛散開始は、西日本では例年並かやや早く、東日本、北日本では例年よりも6日前後早くなる見込みです。
・初期療法って?
「初期療法」とは、花粉症であることがわかっている患者さんの例年の症状に合わせて、
花粉が飛び始める1~2週間前から、お薬の服用・点眼を開始する治療のことです。
これにより、症状が出る時期を遅らせ、花粉シーズン中のつらい症状を軽くし、症状の終了を早めることが出来ます。